富士通のノートパソコン「LIFEBOOK 500/E FMV500WEBZ」に関するトラブルのご相談をいただきました。

電源を入れると真っ暗な画面に「ファンエラー」のメッセージが表示され、Windowsが起動しないという症状でした。

通常ファンエラーが表示された場合、冷却ファンの不具合が原因であることが多く、冷却ファンが適切に動作していないため、パソコン内部の熱が正常に排出されなくなっている可能性が高いです。

今回のケースでも、まずは冷却ファンが故障している可能性が非常に高いと判断し、冷却ファンの交換を前提に作業を開始しました。

しかし分解してファンを詳しく確認したところ、ファンのプロペラが固着して回転できなくなっている状態でした。

これはファンエラーの原因でありますが、ファン自体が完全に壊れているわけではありません。

そこでファンを分解し、グリスを塗り直したところ、通常通り回転するようになりました。

パソコンを組み上げて電源を入れると、ファンエラーのメッセージも表示されず、無事にWindowsが起動しました。

今回は結果的にファン自体の故障ではなく、一時的な不具合だったため、ファン交換の必要はありませんでした。

今回のケースはレアケースで、ファンの清掃とグリスの塗り直しで問題が解決しましたが、常にこのような結果になるわけではありません。

通常ファンから異音が発生している場合や、エラーメッセージが表示される場合は、清掃ではなくファン自体の交換が必要なケースが多いです。

特にファンの摩耗や経年劣化が進んでいる場合、清掃だけでは解決できないことがほとんどです。

当店では無料でパソコンの診断を行っていますので、PCのファンエラーや異音に気づいたらまずは実機をお持ち込みください。