パソコンの再起動が終わらない原因は5つ!強制終了以外の方法も解説
カテゴリ:起動しない・認識しない morishita | 2024/06/21
プログラムの更新や、アプリをアンインストールしたりするときなど、パソコンの再起動が必要な場合は少なくありません。
しかし、場合によっては、パソコンの再起動がなかなか終わらないこともあるでしょう。
この記事ではパソコンの再起動が終わらない原因と、具体的な対処法について解説していきます。
パソコンの再起動が終わる時間
パソコンを再起動することでメモリのデータがリセットされ、作業効率が上がります。
パソコンの再起動時間は、機種や設定、そして現在のシステムの状態によりますが、一般的には1分から5分ほどになります。
時間がかかっても5−10分程度で終了します。
ただし、この時間はあくまで目安であり、具体的な時間は各パソコンのスペックや状態によって異なります。
もし再起動するのに5分以上時間がかかってる場合は、パソコンに何かしらの不具合がある可能性があります。
パソコンの再起動が遅い5つの原因
パソコンの再起動が遅い、または終わらない原因はいくつかあります。主な原因は以下の通りです。
システムアップデート中(自動更新)に時間がかかっている
再起動するとパソコンのディスプレイに「再起動しています」というメッセージが表示されたまま、マークがぐるぐる回転していることがあります。
この時、パソコンのシステムアップデートで時間がかかっていることがあります。
このアップデートが大規模なものであったり、インターネット接続が不安定であったりすると、再起動に時間がかかることも。
アップデートが正常に進んでいるか確かめたい時は、HDD(SSD)のアクセスランプを見てみましょう。
このランプが点滅している場合は、ファイルが読み込まれている証拠です。※最近のモデルではアクセスランプがないことも多いです。
周辺機器に不具合がある
パソコンに接続されている周辺機器(プリンター、外部モニター、USBデバイス、外付けHDDなど)に問題があると、パソコンの起動に影響を及ぼすことがあります。
また複数の周辺機器をパソコンにつないでいる場合、パソコンの再起動時間が長くなることがあります。
不具合があったり、複数接続されている周辺機器を一時的に取り外してみると、問題が解決することがありますので試してみましょう。
パソコンが発熱している
パソコンを長時間充電していたり、充電中使用し続けていたりすると、バッテリーが過熱しパフォーマンスが低下することがあります。
また、ファンにホコリが詰まっていたり、壊れている場合、CPUの冷却ができず発熱を抑えるためCPUのスピードが低下することがあります。
パソコンが熱い場合、分解して内部を確認する必要があります。自身で分解するのは難しいモデルも多いため、パソコン修理業者に依頼をしたほうが安心です。
OS・ファイルシステムに問題がある
OS(オペレーティングシステム)、ファイルシステムに問題があると、データの読み書きが遅くなったり読み書きに失敗し、再起動プロセスに影響を与えます。
再起動がなかなか終わらない以外に、エラーメッセージやブルースクリーンが表示されるなどのトラブルが起きることも多いです。
OSのトラブルは、自動修復機能で解決できる場合が多いですが、個人では対処しにくいトラブルが併発していることもあります。
自分で対処できない時はパソコン修理業者に依頼をしたほうが安心です。
HDD/SSDが故障している
ディスクドライブが物理的に故障している場合、再起動時にエラーが発生し、プロセスが完了しないことがあります。
故障している状態になると、下記のようなトラブルの原因になります。
- ロゴ画面で止まる
- ブルースクリーンが表示されたままになる
- 画面にエラーメッセージが表示されたままになる
- 異音がする
こうした状態の時に無理にデータを取りだそうとするのは、パソコンの状態を悪化させるため危険です。
HDD/SSDの復旧やデータの取り出しは、パソコン修理業者またはデータ復旧業者に依頼してやってもらうことが望ましいです。
パソコンの再起動がなかなか終わらない時の対処法
前述したように、さまざまなトラブルでパソコンの再起動が予想以上に時間がかかることがあります。
一時的な問題であれば、自分で簡単な対処法で解決できることが多いです。
以下に、再起動が終わらない時の主な対処法を挙げます。
パソコンを強制終了する
再起動が長引いている場合、パソコンの強制終了が有効です。
電源ボタンを長押しして、パソコンをシャットダウンさせることで、一時的なトラブルであれば、解決できる場合があります。
ただし強制終了すると、データ読み書きの最中に電源を落とすことになるため、故障の原因になるおそれもゼロではありません。
数時間様子を見て、どうしてもパソコンが動かない時だけ行うようにしましょう。
周辺機器を外す
USBデバイスや外部モニターなどの周辺機器が原因で再起動が遅れることがありますので、これらを一度外してから再起動を試みてください。
もし周辺機器をすべて外してから再起動が終了した場合は、ごく稀に接続していたデバイスのドライバーに問題がある場合があります。
問題が繰り返される場合は、ドライバーの再インストールも検討してみましょう。
パソコンを放電する
パソコンの放電は、一時的なハードウェアの問題を解決する方法の一つです。
パソコンを完全にシャットダウンし、電源コードを抜きます。
そして電源ボタンを複数回押すことで、内部の静電気を放電させます。
放電後は再度電源ケーブルを差して、電源を入れてみましょう。
セーフモードで再起動させる
これまでの方法を試してもパソコンが起動しない場合、セーフモードであれば起動することもあるかもしれません。
セーフモードとは、必要最低限のドライバーと機能以外をすべて無効にした状態で起動できる診断用の起動モードです。
最小限のドライバーとプログラムのみが起動するため、問題の診断と解決が容易になります。
セーフモードで再起動させる手順は以下の通りです。
- 「詳細オプション」をクリックする
- 「トラブルシューティング」をクリックする
- 「詳細オプション」をクリックする
- 「スタートアップ設定」をクリックする
- 「再起動」をクリックした後、再起動させる
- 「スタートアップ設定」画面にある「セーフモードとネットワークを有効にする」選択する
ただしパソコンが起動できない状態からセーフモードを使う場合、数回パソコンを強制終了させる必要があります。複数回強制終了を行うとパソコンに不具合が生じる原因になります。
セーフモードで立ち上がったとしても、そのままパソコンを使用することはできません。
不具合が心配な場合は、無理に自分では行わず、パソコン修理業者に相談することが望ましいです。
デバイスドライバーを更新する
古いまたは互換性のないドライバーが問題を引き起こすことがあります。セーフモードで起動後、デバイスマネージャーからドライバーを更新してください。
スタートアップを無効にしておく
スタートアップは起動を速くする機能ですが、時には再起動の問題を引き起こすことがあります。セーフモードで起動後、設定から無効にしてみてください。
スタートアップアプリを無効にする手順は以下の通りです。
- タスクマネージャを開く(Ctrl+Shift+Esc)
- 「スタートアップ」をクリックする
- 不要なアプリを選び、「無効にする」をクリックする
サードパーティーサービスを無効にする
起動時に実行されるサードパーティーのサービスが原因で再起動が遅れることがあります。
パソコンの再起動が終わらなくともセーフモードで起動できる場合は、サードパーティーサービスが原因であることが多いです。
サードパーティーサービスを無効にする手順は以下の通りです。
- 「Win+Rキー」を同時に押し、「実行」ウィンドウを開く
- 「msconfig」を入力して、「OK」をクリックする
- 「サービス」タブから、「Microsoftのサービスを全て隠す」のチェックを入れ、「全て無効」をクリックし、「OK」をクリックする
- 表示された提示ウィンドウから「再起動しないで終了する」をクリックする
トラブルシューティングを実行する
トラブルシューティングは、Windowsのパソコンにある問題を自動的に修正する機能です。あまり効果は期待できませんが、ごく稀にパソコンの不具合によってはトラブルシューティングで解決できる場合があります。セーフモードで起動した後にダメ元で試してみましょう。
トラブルシューティングの実行手順は以下の通りです。
- Windowsの「スタート」から「設定」をクリックする
- 「システム」をクリックする
- 「トラブルシューティング」をクリックする
- 「その他のトラブルシューティングツール」をクリックする
- トラブルシューティングを行う項目を選び、「実行する」をクリックする
DISMとSFCコマンドでシステムエラーを修復する
DISM(Deployment Image Servicing and Management)ツールとSFC(System File Checker)コマンドを使用して、システムファイルのエラーを修復します。
セーフモードで起動後、システムファイルのエラーを修復することで、パソコンの再起動が終わらないトラブルを解決できる場合があります。
システムエラーを修復する手順は以下の通りです。
- スタートボタンをクリックし、「cmd」を入力して検索する
- 検索して出た「コマンド プロンプト」アイコンを右クリックして、「管理者として実行」をクリックする
- コマンド「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」を入力し、Enterキーを押す
- コマンドプロンプトを管理者権限で開き、「sfc /scannow」を入力した上でEnterキーを押す
- システムスキャン終了後、パソコンを再起動させる
BIOSを初期化する
BIOS設定が原因で再起動が遅れることがあります。
BIOSを初期化して、設定をデフォルトに戻してみてください。
BIOSを初期化する手順は以下の通りです。
- パソコンを強制終了して、電源を入れ直す
- メーカーのロゴが表示されたら、BIOSに入る為のキーを押す。※[F1・F2・F10・Esc・Delete]などであることが多いです。正確にはお使いのPCのマニュアルをご確認ください。
- [デフォルトの設定]をクリックする
- 注意事項を読み、問題なければ[はい]をクリックする
- 初期化が完了した後、[保存して終了]をクリックする
※パソコンに不慣れな方がBIOSを触るとシステムに異常を起こすおそれもあります。
操作が難しい場合は、PC Fixsへお気軽にご相談ください。
OSを再インストールする
他の方法で問題が解決しない場合、OSにトラブルがある可能性があります。OSのトラブルは再インストールで解決が可能です。
ただし、OSの再インストールを行うとデータが全て消えてしまいます。データが消えて良い場合のみ実行してください。データが消えては困る場合はプロの専門業者に依頼しましょう。
- 「Windowsマーク」を選び、「設定」をクリックする
- 「更新とセキュリティ」を選び、「回復」をクリックする
- 「Windowsのクリーンインストールで新たに開始する方法」をクリックしたら、「はい」クリックする
- 「開始する」をクリックし、「はい」をクリック。「次へ」をクリックしたら、また「次へ」をクリックする
- 警告ダイアログボックスの警告を確認して問題なければ、「次へ」をクリックする
- 「開始」をクリックする
それでもパソコンの再起動が終わらない時はプロに相談
上記の方法を試してもパソコンの再起動が終わらない場合は、専門の業者に依頼すれば安心です。
とくに重要なデータを扱っているビジネスシーンや、個人情報が関わる場合には、信頼できるプロフェッショナルの手を借りることが望ましいでしょう。
パソコン修理業者の選び方
最適な業者は個人の条件によって異なります。ここでは自分に合ったパソコン修理業者を選ぶポイントを紹介します。
サービス内容で選ぶ
修理業者を選ぶ際には、提供されるサービスの範囲を確認しましょう。
一般的なトラブルシューティングから、ウイルス対策、パフォーマンスの最適化まで多岐にわたるサービスを提供している業者を選ぶことが重要です。
対応範囲が広い業者であれば、あらゆるパソコンのトラブルを解決してくれます。
技術力で選ぶ
パソコン修理の業界には資格が存在しません。
各社の技術レベル・得意とする範囲は大きく異なります。
弊社PC Fixsでは、他社では対応できないようなハードウェアの修理・データ復旧作業を請負っており、日本全国のパソコンショップ・パソコン修理業者・データ復旧業者からも継続的に依頼を頂いております。
プロに選ばれるサービスを提供している業者であれば、他業者で修理できない故障も修理できる可能性が高まります。
修理実績で選ぶ
過去の業者の修理実績を参考にすることも重要です。実績が豊富な業者は、より信頼性があります。
弊社PC Fixsでは創業21年の実績(2024年時点)がありますので、お困りごとがございましたらぜひお気軽にご相談ください。
自宅や会社の周辺で選ぶ
迅速な対応を求めるなら、地理的な近さも考慮する必要があります。
自宅や会社の近くにサービス拠点を持っている業者を選ぶと、より早く問題を解決できる可能性があります。
まとめ
パソコンの再起動が終わらない時、端末やシステムに不具合があると考えられます。再起動のトラブルは、強制終了させる、トラブルシューティングを実行するなどの方法で解決が可能です。
ただしパソコンの再起動問題は、時には複雑で専門的な知識が必要な場合があります。
再起動がなかなか終わらない時は、パソコン修理業者に相談して、安全に問題を解決してみましょう。