今回、お持込頂きましたPCは、ASUSのX205TAです。

エラー表示が出てはいるが、表示がおかしいとの事でご来店いただきました。

さっそく起動させてみると

出ている表示はブートマネージャーのはずですが、

読み込めている文字は「Windows」とエラーの内容のみです。

【0xc0000185】はOSの入っているデバイスにアクセスできないという内容のエラーになります。

ハード的な診断を行うと、記憶ドライブに不良セクタが発生していました。

このＸ205TAの記憶ドライブは、ＨＤＤや規格物のＳＳＤではなく、eMMCです。

eMMCとは、マザーボードというメイン基盤に直で複数のチップが取り付けてあり、

データを構成するための制御チップもマザーボードにあるため、

ＨＤＤや規格ＳＳＤのように記憶ドライブのみの交換が不可能になります。

ネットブックなどのそもそも容量が少なく、比較的安価なＰＣでよく使われています。

そのため、ＰＣを修理する場合は、マザーボード自体の交換が必要になりますが、

今回は、データだけ取り出せれば大丈夫との事でしたので、

不良セクタが発生している状態なので、かなり難しいですが、データ復旧行っていきました。

基本的にeMMCなので容量は少ないですが、不良セクタが発生しているため、

通常エラーがなければ30分くらいで終わるところ、４時間かかって何とかエラー部分以外のデータを取り出せました！！

データ容量も３２ＧＢだったので、ＵＳＢメモリに保存して納品です！！

eMMCは状態によっては、コントローラーチップが破損してしまうなど、復旧自体できない場合もありますが、

不良セクタ等であれば復旧できる可能性が残されています。

諦めずに、一度ご相談いただければと思います！！