Fujitsu FMVU75F3B という機種のパソコンの液晶のバックライトが光らなくなってしまったとのことで修理のご相談を頂きました。

画面の角度によってはバックライトが光る状態でしたので、液晶ケーブルが断線していることが想定されました。

液晶パネル交換でも改善しないことや、ケーブルの折れ曲がる箇所を直接ピンセットで動かしますと液晶バックライトが点いたり消えたりするため、液晶ケーブル断線でほぼ間違いなさそうです。

通常ですと、液晶ケーブルの交換となりますが、こちらの機種の液晶ケーブルは部品が出回っていなかったため、

液晶ケーブルの断線箇所の特定し、補修を試させて頂くこととなりました。

液晶の開け閉めの繰り返しにより、液晶ケーブルが断線してしまったと思われますので、液晶ケーブルにテンションがかかる箇所をあらかじめ把握しておきます。

液晶ケーブルは線香花火ような構造で、ケーブルを覆う被膜の中に細いケーブルが何本も入っておりますので、この被膜を剥がしていきます。

そして、一本一本のケーブルにテンションをかけていきますと、すぐ断線してしまうケーブルがありました。

こちらのケーブルを溶接していきます。まず、ケーブルに長さを持たせたいので（再発防止のため）、ドナーのケーブルを用意し、こちらへ溶接します。

延長したケーブルと本線を溶接していきます。

仮組を行い無事、液晶表示されるようになったことを確認致しました。ケーブルを動かしても問題なさそうです。

溶接したケーブルを専用のテープで覆い、組み上げていきます。

数日動作確認を行い、無事納品させて頂きました。

液晶ケーブル故障の場合、通常は液晶ケーブルの交換となりますが、

部品が出回っていない等で、どうしても部品入手が困難な場合、

液晶ケーブル自体の補修を試させて頂くこともございます。

同じ症状でお困りの方はお気軽にご相談下さい。