HDPD-SUT1.0K セキュリティー最強HDD USBコネクタ破損
カテゴリ:HDD・SSD, Windows, データ救出・復旧, 外付けHDD y.yamamura | 2017/09/29
今回お持ち頂いたのは、セキュリティ対策がガッチリされている、
I/ODataの外付けHDD HDPD-SUT1.0Kです。
ケーブルを抜こうとしたらコネクタごと取れてしまった。との事です。
USBコネクタがなくなり、穴からは基盤が見えてしまっています。
簡単にこのモデルの説明をすると、
ハードウェアとソフトウェアによる2重構造でロックがかけられます。
ハードウェアはAES256bitという暗号化技術で、
SATAからUSBに変換する基盤にひっそりとただずむこのチップがその正体です。
これを通してHDDとデータをやり取りするわけですが、
PC(通常のデータ) ⇔ 暗号化チップ(変換) ⇔ HDD(暗号化されたデータ)
となるので、このチップがついた基盤とHDDはセットじゃないと
ぐちゃぐちゃなデータのまま読み込むので、マウントさえ出来ない状態に陥ります。
ソフトウェアはSHGateという暗号化です。
この外付けHDDをPCにつなぐと、まずはソフトウェアが立ち上がり、
パスワードを入力しないと、普通のHDDとしてマウントしてくれません。
会社などで大切なデータを持ち歩くときにはもってこいの暗号化HDDですが、
一度何かしらの障害が起きると、データ復旧するにはなかなかの難易度になります。
今回の症状でしたら色々アプローチの方法があるので、
さぁ、どの方法でデータ復旧をするかと・・・。
もう、コネクタごと直してしまうのが一番手っ取り早いですね。
という事で、外れたコネクタを取り付け、
基盤も損傷してしまっていたので、HDDに電源供給が出来る様に、
補助電源のコードを取り付けました。
これで完成です。
HDDを取り付け、PCにつないでみると、、、
来ました!パスワードソフト!!
無事にパスワード解除をして、HDDとして認識されました!!!
後は、データを取り出して納品です。
企業の大切なデータとの事で、完全なる復旧が出来て何よりでした。