HGST製HTS543232A7A384のデータ復旧事例です。

カチャカチャ異音がして認識しないという状態でした。

分解して確認したところプラッタのエッジ部分に多数のダスト状のスクラッチを確認しました。(画像をクリックして大きな画像でご確認ください)

ひどい状態ではありますが、復旧不可になってしまうリングスクラッチ(同心円状の傷)とは違い、このダスト状のスクラッチはクリーニングで除去できますので復旧の可能性があります。

クリーニング方法には特殊な社外秘メソッドがあり詳細な説明はできないのですが、実際にクリーニングを行ったところ、このようになります↓

ほぼ全ての汚れの除去に成功し鏡のようになりました。

この状態まで下処理をして損傷した磁気ヘッドを交換することで、データ復旧の可能性が見えてきます。

今回はこの作業プラス、PC-3000によるファームウェアへのアクセスも経て全てのデータの救出に成功しました。

ご期待に応えることができ、ホッと一安心です。この度はご依頼ありがとうございました。