【接着剤でヒンジ修理】自力は難しい?MSI GP75 Leopard 10SFKの修理事例
カテゴリ:Windows, ヒンジ・ケース破損 hasegawa | 2023/12/27
皆様こんにちは。
本日はお客様よりMSI GP75 Leopard 10SFK のヒンジ修理を承りました。
早速やっていきましょう。
ヒンジはノートパソコンの蝶番のことです。
液晶とキーボード側の筐体にネジ止めされているのですが、ここのネジ受けが破損してしまうと、ヒンジ破損となって開閉が困難になります。また、液晶や液晶ケーブル断線のリスクも高まる厄介な症状です。
今回のケースだと、右側のヒンジは比較的正常ですが、ややヒビ割れが見受けられます。
対して、左側のヒンジは完全に破損してしまってます。ネジ受けも取れてますね。
並行して作業を行いましょう。
修理用の強力な接着剤を使ってヒンジを固定します。まずは下処理から。
接着剤をつける箇所(液晶天板側、ヒンジ側)をエタノールで脱脂しまして、ナイフを使って接着面に傷をつけていきます。
このようにすることで、接着面の表面積が高まり、接着剤の食いつきが高まります。これをやるのとやらないのでは、接着力が段違いです。
上記の左ヒンジの画像は、ナイフで傷をつけた後の状態になります。
余談ですが、この時に使っているのはタングステンカーバイト製のデザインナイフです。
ヒンジに使われている素材は一般的にステンレスなのですが、よくあるスチールのナイフでは傷をつけることができません。タングステンカーバイトはモース硬度が高く、ステンレスにすら容易に傷をつけることができます。
なお百均で購入しました。驚愕のコストパフォーマンスです。
下処理が終わりましたら、接着剤をつけていきます。
細いヘラを使い、丁寧かつ均一に接着剤を塗布します。
ちなみにこれも百均のステンレス製綿棒を改造して作成しました。
もう百均に足を向けて寝れません。
接着剤を塗布してヒンジを固定した状態で硬化時間を待ちます。
その間に外装のベゼルのひび割れや破損の修復を試みます。
何とキーボード側のヒンジねじ受けも破損していました!
液晶側に対して、キーボード側は位置調整がシビアなので難易度高めです。。。が、無事補修完了。もちろん下処理も忘れていませんよ♪
ヒンジが硬化したので、液晶の再組立てを行いまして、無事、修復に成功しました♪
ヒンジの状態によっては天板側の交換などで対応させていただくことがございますが、今回は幸いにもヒンジ補修で修復することができました。
ヒンジ補修はぜひ当店で!
ご来店も宅配修理も、いつでもお待ちしております!