【Seagate ST1000LM024】異音がして認識しない症状のデータ復旧修理事例
カテゴリ:データ救出・復旧, 外付けHDD pcfixs_f.iino | 2020/06/12
Seagate St1000LM024のデータ復旧事例です。
Transcend製の外付けHDDに内蔵されていたものです。
「異音がして認識しない」とのことでご依頼いただきました。
診断の結果、磁気ヘッドの吸着を確認。
通常であればヘッド交換を必要とせず補正のみで完了することが多いのですが、ごく稀にヘッド交換やその他の処置が必要になることがあります。
今回は正にそのようなレアケースでした。
磁気ヘッドの吸着を解除したものの、解除時に違和感があったためヘッドの先端を確認したところ、本来存在しているスライダーが存在していませんでした。
どうやら、吸着力または吸着時の衝撃の問題か、スライダーがプラッタ側にぴったり張り付いて取れてしまったようです。
この吸着したスライダーをそのままにしてヘッド交換を行なってもヘッドが再度故障してしまうので、必ずスライダーを除去する必要があります。
今回の場合、スライダーの付着した場所が表から簡単にアクセスできる場所ではなかったため、プラッタの取り外しも伴う、かなりの高難度作業となりますが、実施することは可能です。
こちらの写真は実際にプラッタを取り外した際のものです↓ 黒い四角形の物体がスライダーです。
この黒い物体を、安全に除去し、損傷したヘッドも交換して組み立て直すことで無事HDDの認識に至りました。
その後のデータ復旧結果ですが、1ファイル破損したのみで残りは全て救出できたので99.99%のデータを救出することができました。
この度はご依頼ありがとうございました。
2020年11月8日の修理実績
Seagate(SAMSUNG) ST1000LM024のデータ復旧事例です。
認識しないとのことでお預かりしました。
診断の結果、4本存在する磁気ヘッドの内、1本が劣化して読み取り不能となっていました。
こういったケースでは、磁気ヘッド交換にてデータ復旧可能です。
ヘッド交換後は、読み取り性能復活。無事100%のデータを救出し納品させて頂きました。
ご依頼ありがとうございました。