【Seagate ST2000DM001】認識しない・開けない症状のデータ復旧修理事例
カテゴリ:データ救出・復旧, 外付けHDD pcfixs_f.iino | 2021/09/10
2015年5月21日の修理実績
こちら、もともとはIO DATA製外付けHDDに入っていたディスクです↓
PC上からアクセスしようとするとエラーメッセージが表示され開けない。とのことでお預かりしました。
状態は不良セクタの発生による中度物理障害です。
このシリーズは初期故障後の重篤化が早いのですが、今回もデータ復旧中にヘッド0番が完全故障してしまいました。
とは言っても、ご安心ください!ほぼ100%のデータを救出した後の故障でしたので特に問題ありませんでした。
データ復旧作業中にさらに状態が悪化する事例、AFT系の高密度大容量ドライブで非常に多いです。そのため、最低限動作しているうちにケースバイケースで安全かつ最短経路でデータ復旧を行う必要が有ります。
くれぐれも、ご自身で復旧を試みる前にご相談ください!
2015年6月7日・新規ご相談の追記
BTOマシンに内蔵されていたHDDのデータ復旧依頼です。
HDDはSeagate ST2000DM001でした。
非常によく壊れるハードディスクの一つです。
今回はBIOSレベルでの認識が不安定で、認識できてもアクセスすると応答をなくす状態。
コンソールより診断したところ、不良セクタのreallocate処理が大量に走って応答を停止している状態でした。
ヘッド損傷が不安でしたが、ヘッドは問題なし。単純にメディア表面上のトラブルです。
復旧作業は4日程度かかり、10万セクタ近い不良セクタが検出されましたが、なんとか必要データは全て救出できましたε-(^、^;
お金に変えられないデータだったとのことで、お役に立ててよかったです!
2016年12月10日・新規ご相談の追記
Seagate ST2000DM001のデータ復旧を行いました。
こちらのHDD、電源をいれるとジジジツ、ジジジツ、ジジジツと数回音がなってからはモーターが回るのみでアクセス不可。
専門的用語で説明すると「HDD IDを取得不可、Busy状態のまま応答を停止、コンソールポートも反応しない」状態でした。
このようなケースではファームウェア障害または、ヘッド損傷が疑われます。
誤診が起きないよう慎重に確認したところ、Seagate製品でしばしば発生することがあるファームウェア障害と断定。
この状態であればヘッドの障害よりも復旧率も良く、価格もお安いです!
作業は基板に細工しコンソールにアクセス、その後ファームウェアを修復し100%のデータを救出しました!
2017年3月12日・新規ご相談の追記
今回はHDDのデータ復旧事例を同症状でまとめてご紹介します。
SeagateのST2000DM001、ST3000DM001という非常に壊れやすいHDDです。
これらのHDDは異音はなし。ただしパソコンからは全く認識できない状態でした。
専門的な症状をご案内しますとDrive Readyになっても全てBUSYで固まる状態でした。
今回の3台は全てファームウェアの同一箇所の障害です。
さらに専門的になりますが、HDD内部の情報をみると激しくリードエラーが報告されているものも・・・。
こんな感じです↓
Starting LBA of RW Request=0000000000087EF0 Length=000001AC
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087EF0 Sense Code=43110081
Starting LBA of RW Request=0000000000087EF0 Length=000001AC
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087EF5 Sense Code=43110081
Starting LBA of RW Request=0000000000087EF8 Length=000001A4
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087EF8 Sense Code=43110081
Starting LBA of RW Request=0000000000087EFC Length=000001A0
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087EFC Sense Code=43110081
Starting LBA of RW Request=0000000000087F00 Length=0000019C
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087F00 Sense Code=43110081
Starting LBA of RW Request=0000000000087F04 Length=00000198
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087F04 Sense Code=43110081
Starting LBA of RW Request=0000000000087F08 Length=00000194
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087F08 Sense Code=43110081
Starting LBA of RW Request=0000000000087F0C Length=00000190
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087F0C Sense Code=43110081
Starting LBA of RW Request=0000000000087F10 Length=0000018C
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087F10 Sense Code=43110081
Starting LBA of RW Request=0000000000087F14 Length=00000188
ProcessRWError -Read- at LBA 0000000000087F14 Sense Code=43110081
以下延々続く・・・・
結論ですが、これらはファームウェアの修復で治ります!
壊れやすいST2000DM001、ST3000DM001ですが、異音さえしていなければ復旧率は高いです。
データ救出でお困りの際はぜひご相談くださいませ。
2018年2月8日・新規ご相談の追記
Seagate ST2000DM001のデータ復旧を行いました。
他社復旧不可だったとのことで、遠方よりお送り致しました。
弊社で診断したところファームウェア障害を確認。
Seagate製HDDのファームウェア障害であれば、かなりの確立で復旧可能です。
早速ファームウェア修復を行ってデータアクセスを行ったのですが、
読み込みがかなり不調・・・。
さらに調べた結果4本あるヘッドの1本がほとんど機能していませんでした。
こういった場合でも、ファームウェアを制御することで読み込み性能が回復することがあるのですが、今回ははずれ。
そこでヘッド自体の交換を行うことでデータ救出を進めました。
復旧結果はヘッド交換の甲斐があり、破損はあるものの大凡のデータは救出可能でした。
Seagateは復旧が難しいHDDメーカーではありますが、日々研究を重ねトライしています。
お困りの際は是非ご相談ください。
2018年7月6日・新規ご相談の追記
Seagate ST2000DM001のデータ復旧を行いました。
Buffaloの外付けHDDに内蔵されていたHDDのようです。
診断したところ、通電後の異音はないもののデータアクセスは全く不可。
ターミナルの出力を確認したところ、ヘッド損傷と思われる出力が出ていたため重度物理障害(ヘッド損傷)と判断しました。
データ復旧は故障ヘッドを適合ドナーに交換して行います。
このシリーズ、ドナーマッチが非常に難しいのですが、ピタリと合わせることに成功。
ヘッド交換後は、データ復旧装置で慎重に制御しデータを抜き取りました。
不良領域もあり、破損はある程度出てしまいましたが、最終的には約9割の復旧率でした。
難易度が高いHDDであることを考えると良好な結果です
同様の症状でお困りの方は、ぜひご相談ください。
2018年12月27日・新規ご相談の追記
Seagate ST2000DM001のデータ復旧を行いました。
こちらのHDD、パソコン修理業者様からのご依頼で、バッファロー製のNASに内蔵されていたものと思われます。
業者様側で「少し中身は見れたものの、途中から全く認識しなくなってしまった。特に異音はしていない」とのことでご依頼いただきました。
Seagate製HDDの場合、異音さえなければ復旧できることがほとんどです。
今回の故障状態は、不良セクタの発生と不良セクタ発生による影響で起きたファームウェア障害です。
弊社の障害区分では中度物理障害です。
二つのファームウェア障害を取り除き、当日中にデータ復旧に成功いたしました。
なお、今回のモデルは通常の方法でファームウェアにアクセスしようとしても、diagnostic port lockedと表示され、何もすることができないモデルです。
この問題は、以前は対策がありませんでしたが、一昨年半ば頃のデータ復旧装置のアップデートにより対応できるようになっています。
HDDの仕様変更はしばしば行われておりますので、データ復旧には最新設備が必須です。
データ復旧ご依頼の際は、適切な設備投資を行なっている業者へのご依頼をお勧めいたします。
2019年2月13日・新規ご相談の追記
Seagate ST2000DM001のデータ復旧をご依頼いただきました。
パソコン修理業者様よりのご依頼です。
故障症状は「モーターは回って異音はないが、認識できない」とのことでした。
こういった状態ですと、ほぼ間違いなくファームウェア障害です。
診断の結果、やはりファームウェアが破損していました。
ファームウェア修復後、慎重にデータ復旧装置を制御し、ほぼ100%のデータ救出に成功しました。
2020年2月11日・新規ご相談の追記
Seagate ST2000DM001のデータ復旧事例です
通電させるとモーターは回るが全く認識されない状態です。
この故障は、ファームウェア障害です。
定番の故障ですのでデータ復旧方法は完全に確立されております。
100%データ復旧に成功いたしました。
ご依頼誠に有難うございました。
2020年8月1日・新規ご相談の追記
Seagate ST2000DM001のデータ復旧事例です。
認識しないとのことでご依頼いただきました。
診断の結果ファームウェア障害だったのでファームウェア修復、無事認識に至ったのでそのままデータ復旧できるかと思ったのですが、磁気ヘッド0番に問題あり。エラーが多かったりスピードが出なかったり、まともにデータが読めません。
ヘッド交換すれば解決できますので、クリーンベンチ内でスピーディに交換を実施。
ヘッド交換後はスムーズにデータ救出完了。ほぼ100%のデータ復旧率でした。
ご依頼ありがとうございました。
2021年9月10日・新規ご相談の追記
Seagate ST2000DM001のデータ復旧事例です。
全く認識しないとのことでご依頼頂きました。
診断の結果2本の磁気ヘッド中、1本が故障していることが原因でした。
磁気ヘッド交換が必要な重度物理障害です。
クリーンベンチ内でヘッド交換を行い全てのデータを救出させて頂きました。
この度はご依頼ありがとうございました!