【Seagate ST2000LM007 1R8174】認識しない・読み込まない症状のデータ復旧修理事例
カテゴリ:データ救出・復旧, 外付けHDD pcfixs_f.iino | 2020/11/14
Seagate ST2000LM007のデータ復旧事例です。
Transcendの外付けHDD、 TS2TSJ25M3Bに内蔵されていました。
こちらの症状突然全く認識しなくなったとのことです。
診断したところ、容量が0Byte表示になってしまっている症状を確認。ファームウェアが損傷しているものと思われます。中度物理障害です。
通常であれば問題なくデータ復旧可能なのですが、さらに良く確認したところ今回のケースはかなり致命的であることが判明しました。
なんと、ファームウェアを構成するTranslatorとNon-Resident G-listが00とFFで完全抹消されていました!
この抹消されたファームウェアについてですが、完全に一つ一つのドライブに固有のものでして代わりがきかないファイルとなります。
他の同一モデルからコピーしてきても使用することができません。
この2つの致命的なファイルが抹消されている=データ復旧不可能ということを意味します。
そもそも、勝手に消えてしまうことはまずないので、お客様に確認したところ弊社以前に別のデータ復旧業者にも出されたとのこと。
今回は、そちらで高額見積もりだったため弊社に改めてデータ復旧をご依頼いただいたそうですが、おそらく他社でデータ復旧できないように敢えてこの致命的なファームウェアを消去するという極めて悪意ある対応を取られたのだと思われます。
いまだにこのような悪徳業者がいることが残念でありません。
このようなケースでも全く手立てがないわけではありませんが、単純にTranslatorを再生成するだけでは全てのセクタにアクセスすることができず、一部のデータ復旧しかできません。
この問題を解決するには手作業で膨大な時間を費やす必要がありますが、現実問題不可能。部分的にデータが救出できれば良い方です。
今回はデータ復旧装置、PC-3000開発元のACElabにもコンタクトを取りましたが、ほぼ同様の回答しか得られませんでした。
ところが・・・、諦めずに全ての可能性を模索した結果、新しいソリューションを発見!
手作業で膨大な時間をかけなければ100%のデータを救出することができないはずが、それらのプロセスを自動化してほぼ100%のデータを復旧することに成功しました!
非常に高難度の作業でしたが、お役に立てて良かったです。また、今後のデータ復旧にも生かせる知見を得ることができました。
このように、弊社では一般的なデータ復旧業者では復旧不可になってしまうようなケースも数多く取扱っております。
他社復旧不可、高額見積でキャンセルなど、なんでもお気軽にご相談ください。
Seagate ST2000LM007 1R8174のデータ復旧事例です。
異音(カシャカシャ)が発生し、全く認識しないとのことでご依頼いただきました。
診断の結果は重度物理障害(磁気ヘッド故障)です。
こちらのモデルはRosewoodというファミリーに属しており、大変取扱が難しいモデルとなります。
具体的には、磁気ヘッドの交換も容易にできない構造であること、磁気ヘッド交換の際のドナーマッチが以前のモデルよりかなりシビアなこと、軽度のプラッタダメージ発生位置で簡単に磁気ヘッドが損傷してしまうことなどです。
このように大変難しいモデルではありますが復旧できないというわけではありません。
今回は、磁気ヘッド故障でしたので良品ヘッドへの交換を実施してデータ復旧を行いました。
1回目のヘッド交換では途中で交換したヘッドが壊れてしまいましたが、2回目のヘッド交換を行いほぼ全てのデータを救出することができました。
状況によっては3回、4回とヘッド交換が必要になるため、今後はこのファミリーに関しては値上げも検討中です。
2020年11月時点では価格据置きで対応させていただいておりますので、お困りの際はお早めにお問い合わせください。
2019年4月23日の修理実績
Seagate ST2000LM007のデータ復旧事例です。
外付けHDDに内蔵されていたそうですが、取り外してお持ちいただきました。
電源を入れても無反応とのことでした。
開封し診断しところ磁気ヘッドがプラッタ面に吸着している状態を確認。
こちらのHDD、7mm厚の薄型筐体の中にプラッタが2枚、ヘッド4本の超精密構造です。
取り扱いを間違うとヘッド及びプラッタ面にさらなる損傷を加えてしまう結果になるので
慎重な作業が必要です。
結果は、無事成功・3時間以内で100%の全データを救出いたしました。
磁気ヘッド交換は不要だったので格安対応でした。
ご利用ありがとうございました。
Seagate ST2000LM007のデータ復旧作業を行いました。
こちらのHDD、裸のままUSB変換のアダプタを使って使用されていたとのことです。
故障症状は「モーターは回るが一切のデータにアクセス不可、チリチリ音がする」です。
診断の結果、不良セクタ発生によるファームウェア破損(中度物理障害)と診断いたしました。
ファームウェアを修復し不良セクタをスキップすることにより99.9%のデータ救出に成功しました。
なお、お急ぎとのことでしたので特急対応で2日間で完了させました。
※補足情報ですが、このHDDのシリーズはRosewoodと呼ばれるもので
データ復旧業界では比較的新しいものになります。
Rosewoodのファームウェア修復が業界的に可能になったのは約1年前からです。
(世界的業界標準のデータ復旧装置がアップデート対応したため)
全てのデータ復旧業者が積極的に設備投資、技術研究を行っているわけではありませんので、
専門業者でもまだまだ未対応業者が多いことが想定されます。
ご依頼の際は、信頼できる業者選定をお勧めいたします。
パソコン修理・データ復旧は持込・宅配・出張にて行います!
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