Western Digital WD My Book Studio WDBC3G0020HAL 重度物理障害のデータ復旧事例
カテゴリ:Mac, データ救出・復旧, 外付けHDD pcfixs_f.iino | 2022/06/04
WD My Book Stuido(WDBC3G0020HAL)のデータ復旧事例です。
他社見積後、高額だったのか弊社へご依頼頂きました。
診断を始めた結果、まずはヘッド故障で間違いありません。
その次にプラッタにも破損がないか確認します。
ヘッドが壊れているということはプラッタと接触して壊れた可能性が高いので、ヘッドだけではなく接触したプラッタにも影響を及ぼすためです。
このように、プラッタ3枚を取り外しました。
1枚1枚確認していきます。
表裏で計6面です。
今回は0盤面にリングスクラッチを発見しました。
このスクラッチがあると、単なるヘッド交換を行っただけでは、交換したヘッドがこのスクラッチの影響で再度ヘッドが壊れてしまいます。
一般的な業者では、そのためデータ復旧不可となります。
弊社では、このような状態からでもリングスクラッチ発生面をバイパスし、データ復旧を試みることができます。
この傷がどのプラッタのどの面にあるかでも難易度が変わります。
今回のように0番面にスクラッチがある状態は、一番難易度が高いです。
このレベルになると、おそらく国内では本当に数える程の業者しか対応していないように思われます。
さて、最終的な結果についてですが、約8割程度のデータが復旧可能でした。
プラッタ1面をバイパスした上での復旧結果なので、これでもかなり良好な結果です。
100%復旧できなければ意味がない、というケースでは実施できませんが一部欠損があってもなんとか復旧されたい方は多いかと思います。
他社でスクラッチを原因に復旧ができなかったとしても、諦めずに弊社にご依頼をご検討ください。
他社の作業内容によっては、悪化してしまって復旧できない可能性もありますが最善は尽くさせて頂きます。