Western Digital WD WD10SPZX-22Z10T0 中度物理障害のデータ復旧事例
カテゴリ:外付けHDD pcfixs_f.iino | 2018/11/18
Western Digital WD10SPZX-22Z10T0のデータ復旧事例です。
こちらのHDD、外付けHDDに内蔵されていたものと思われますが裸の状態でご依頼いただきました。
故障症状は「認識不可・異音なし」です。
診断したところ、ファームウェア損傷と不良セクタの発生を確認。
障害区分では、中度物理障害です。
通常のHDDであればファームウェアを修復し、データ復旧を行うのですが
実はこのモデルのHDDについてはファームウェア自体が従来とは異なる構造で格納されているため、データ復旧の専門装置 であるPC-3000が、未だ未対応なのです。
データ復旧業者は通常、業界標準のPC-3000で作業を行なっておりますので、この問題は世界中どの業者でも同様です。
(中にはPC-3000を持たずに簡単なものだけ対応している業者さんもいますが・・・)
そんな状態ではありますが、今回のケースでは全く手が出ない訳ではありませんでした。
今回のファームウェアトラブルは、読み込みスピードが極端に遅くなるという性質の故障であったため、
ファームウェア修復すれば通常1日以内で終わる作業を、愚直に約2週間程度時間をかけることにより問題なくデータ復旧できました。
なお、データ復旧率は99%以上です。