Western Digital WD WDBRNB0040DBK-JESN 認識はするがアクセスできないデータの復旧・救出事例
カテゴリ:HDD・SSD, Mac, データ救出・復旧, ハードウェア, 外付けHDD pcfixs_k.shimizu | 2017/01/17
「Macで使っている外付HDD(ポータブルハードディスク)がデータにアクセスできない。
ディスクユーティリティでは認識するけどFinderには出てこない。」
との事でご相談頂きました。
お持込頂き診断したところ、まずこちらは内蔵HDD2台を搭載している特殊品で、
それぞれが2TBで合計4TBというポータブルHDDとは思えない代物でした。
今回はその2台のHDDの中身(データ)を全く同じ状態で保つ、
RAID1(ミラーリング)という構成がされておりました。
一つのデータをこの外付HDDに保存すると2台のHDDに保存される為、
万が一1台のHDDが故障しても大丈夫という本来であれば耐障害性の高いRAID構成なのですが、
今回はそんなに簡単な話では終わりませんでした。
まず内蔵HDD物理障害が出ていないか確認したところ、
物理的な故障ではなく論理障害(ソフトトラブル)というがわかりました。
ただし、機械的に壊れていないから簡単にデータがとれるという訳ではございません。
今回は、RAID1でしたのでまずDisk1を確認したところ
ファイルシステムに破損があり、全くデータにアクセスできない状態でした。
しかし対象HDDはRAID1構成ですので、全く同じデータが入っているDisk2があります。
こちらが正常ならよいのですが…
確認したところ、こちらも全く同じ状態でファイルシステムが破損しておりました。
せっかくのRAID1なのに意味が無いですね。
という事で、スムーズにデータはとれない状態という事がわかりました。
ここからは、腕の見せ所です。
結果としては、データ復旧に成功致しました。
いくつかの復旧方法から一番いい結果をピックアップし、お客様に納品させて頂きました。
お仕事やプライベートの大事なデータはやはり日々のバックアップが重要ですね。
弊社にお持ち込み頂けるお客様で、
「普段はバックアップしてたんだけどここ1週間だけとってなかった。」
というような声をよく聞きます。
定期的にバックアップをとりながらも、大事なデータはすぐにバックアップする事をお勧め致します。